電子書籍サービス、kindleと楽天KOBOの比較
電子書籍サービスについて、代表的なAmazonのKindle(以下、Kindle)と楽天の楽天Kobo(以下KOBO)、2社を比較して説明していこうと思う。
今後も多くの会社が電子書籍サービスを繰り出してくると思うが、この2社のサービスを知っておけば、別の会社のサービスを見ても、Kindle、KOBOと比較して良いサービスか、ちょっと物足りないサービスなのか判断できると思う。
まずKindleとKOBOの2つを出したのは、シェア1位kindleと3位KOBOだからだ、2位のLineマンガは、マジで漫画のみっぽいので今回は外します。
この3社は電子書籍サービス市場のシェアが高いのでサービス終了は恐らくないと思う。
サービス終了に関してはこちらの記事の「電子書籍は自分の所有物ではない。」を参考にほしい
電子書籍サービスとしてどっちが良いか?
文章が長くなったので、先に結論から言うと専門書やはメモ機能(しおりやメモ)が高いKindleで問題ないと思う、漫画はまとめ買いは割引クーポンがある楽天koboが経済的だ。
全体的な扱いやすさはKindleが優れているが、費用面ではKOBOが優れている
詳しく説明していこう
会社が違うのでアプリが違うKindleとKOBO
この2つの電子書籍アプリ、残念ながらサービスを展開している会社が違う。
欲しいものを買うならどちらで買っても良いのだが、ちょっと困った点が1つある。
紙の本だとどこのお店で買おうと本棚に置くことが出来る。
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紙の本はどこで買ってもOK
左はAmazonで買った本
右は楽天で買った本
紙の本でAmazonだろうが、紀伊国屋書店だろうが、蔦屋書店だろうが、同じ本棚で保存することが出来る。当たり前ですね。ただし、紙の本は物理的に置く場所が必要なのが唯一の欠点だと言える。
電子書籍は買ったお店ごとに保存され、一つのアプリで管理出来ない。
それはAmazonで買ったKindleは、Koboのアプリ上では表示されないのだ。
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電子書籍は買ったお店のアプリでしか表示できない
左はAmazonで買った本
右は楽天で買った本
もちろん逆のKoboで買った電子書籍は、Kindleで表示できない。
紙だと本棚は一つだが、電子書籍は買ったお店ごとの本棚で書籍が管理されることになる。
つまり、買った本の管理がスゲー面倒になるということだ。
例えば、鬼滅の刃の1~10巻まではkindleで買ったけど、11巻~20巻をKoboで買ったとする。
それでKindleで読み始めると11巻以降はどう足掻いても、Kindleでは表示されない。
鬼滅の刃だけならともかく、今後買ったコミック全てが、この状態になると凄くめんどうになります。
なので私の意見としては、専門書などはkindleで買って、コミックやラノベといった娯楽物はKoboで買うと言ったすみわけを提案します。
もちろん全部Koboで買ったり、全部Kindleで買うのもありですが、それぞれ得意、不得意の分野があるので、その点を理解したうえで検討してもらえればと思います。
KindleとKOBOの共通機能
ここはKindleとKOBOで共通する主な機能を紹介する
Kindleのメモ機能とKOBOのコメント機能
フェルマーの最終定理は、証明を書くには本の余白があまりにも少なすぎて記述できなかった。解いたと言いながらその解法を残さなかったんだから、その後360年間数学者はこの最終定理に悩まされたらしい。
しかし、フェルマーが電子書籍を持ってたら、メモ機能で制限なくメモできるので証明が記述できたかもしれない。
そう紙の余白に左右されず、自由にメモできるのが、メモ機能(コメント)になる。
ただ、メモとコメントと言葉が違うように、微妙に機能が異なるので下記表に比較した。
kindleのメモ機能 | 楽天KOBOのコメント | |
---|---|---|
比較1 | 端末同士、メモ機能が共有できる | コメントの共有が出来る(現在出来ない) |
比較2 | ・メモのみ表示される (ブラウザ版) ・本文は表示されない |
・本とコメントが一緒に表示される ・コメントをクリックすると該当ページが表示される |
比較3 | 他の本のメモもすぐ確認できる(ブラウザ版) | コメントを表示している時に他の本を開くことは出来ない。 |
※KindleアプリにとKOBOアプリには、大きな違いはないが、Kindleはブラウザ版を用意しており、これがメモ専用アプリとして作られており2社の差が大きく出た。
メモが主役のKindle
この画像は、ブラウザ版Kindleアプリの画面。
右側は、本のタイトルとメモ内容、左側は、本の切り替えが出来るようになっている。
メモ機能の時はメモが主役であり、本の内容は表示されてない、本文を確認するときは別途Kindle起動する必要があるようになっている。
メモの共有機能
画像は、スマホでメモして、パソコンのグーグルクロームでメモを表示した時のものだ。
表示出来てない「申し訳ありませんが、この形式のコンテンツは表示できません」の部分は「ラーメン」と言う単語にハイライト、しるしをつけた場所になり、タイトル的な役割を果たす。
スマホでは問題ないのだが、ブラウザで表示するとエラーが出てる、困ったもんである。
メモの中にラーメンを最初に書いておけば、何とかなるがちょっと不自由なのでなんとかして欲しい。
しかし、スマホやタブレットメモしたものをパソコンなど別端末で編集できる利便性は素晴らしい。多少のエラーは苦にならない利点である。
現在楽天KOBOでは出来ない
この記事を書くときは楽天Koboでは出来ない。とアナウンスされていた。
楽天Koboは、どこまで読み進めたかの情報は、ほぼリアルタイムで別のパソコンやスマホと同期してくれるけど、コメントやハイライトは共有してくれない。
「コレクション」機能とは
楽天koboでは「コレクション」としか書いてないけど、このサイトでは「コレクション機能」と呼ぶ。
これは簡単に言うと「本のグループを作る」機能だ。
この機能を使うと、スマホ画面に表示される本を、コレクションで作ったグループごとに表示することが出来る。
これはラノベで分類したラノベコレクション
本を長押しすると、画面のようなメニューが出るので、これでコレクションに追加したり、削除したりできる。
一つの本に複数のコレクション追加もできる。
高橋洋一先生の本がラノベに入ってたので、再度確認。
この一つの本に「自己啓発」「ラノベ」の2つのチェックが入ってる。
自己啓発コレクションとラノベコレクション二つの分類に所属する本になる。
間違いなので、自己啓発からチェックを外せば、この本がラノベから表示されなくなる、消えるわけじゃないので安心してほしい。
イメージとしては、箱とか袋に入れて整理するのではなく、本にタグ付けをして、該当タグを持った本だけ表示させている状態だ。
この画像の本だと「自己啓発」と「ラノベ」のタグ二つ持っているので、2つのコレクションで表示される。
映画化作品、ドラマ化作品、同じ漫画でも映画化したもの、ドラマ化したものは別のコレクションとして分けたいときなんかに凄く便利な機能になる。
ちなみいあくまでタグ付けになるので、タグをたくさん付けたとしても、本は増えないし、間違ってタグを消しても本は消えない。
殆どの電子書籍サービスで利用できる機能。
もちろんKindleでも利用できるが、KOBOはコレクション機能で区分けしなくても、著者、シリーズごとの区分けが最初からあるので、ちょっとだけ楽天KOBOが便利。
ただ、これだけの為に楽天KOBO選ぶべきとはとても言えない(笑)
端末の台数制限
これは利用者からすると、うぜー機能であり、ないほうが良い機能だ。
ここでいう端末は、電子書籍を読む機械、スマホやタブレット、パソコンのことだ。
Kindleは、端末の台数制限がある。
お父さんのAmazonアカウントで嫁さんや息子がKindle本を読む家族がいるかもしれない。
多分6台はイケる、個人的には10台も行けたんだけど、本によっては制限があるらしく、
このようなメッセージが出てきた。
このメッセージのコンテンツとは「買った本」のことである。
この文章の意味は、本のダウンロードには台数制限がある。ということだ
スマホとKindleと電子書籍(コンテンツ)の関係
端末 | スマホ1 | スマホ2 | スマホ3 | スマホ4 | スマホ5 | スマホ6 | スマホ7 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
kindleのインストール | OK | OK | OK | OK | OK | OK | OK |
セキュリティの本 | OK | OK | OK | OK | OK | OK | NG |
例えば専門書の「セキュリティの本」を買ったとする。
kindleのインストールは7台すべてに出来る。
セキュリティの本は7台全てにアイコンが表示されるけれど、7台目でダウンロードするとエラーが出てしまう。つまり、スマホ7はコンテンツの利用制限を超えるので読めないということだ。
私はこのメッセージがでたのでコンテンツの利用制限を越えたのだろう。
利用制限が表示されたら、スマホ6の「セキュリティの本」を削除して、スマホ7でDLすると読めるようになる。
電子書籍版の「セキュリティの本」は同時期に6冊コピーすることは出来るが、7冊はダメってことだ。
電子書籍は同時に存在できる冊数が決まっていると言うことだろう。
スマホで電子書籍を表示させる、Kindleアプリに制限はない。
ちなみに楽天KOBOもアプリインストール台数に制限ないらしいし、私もエラーメッセージを見たことはない。
しおりは?(ブックマーク機能)
先日気づいた「しおり」の機能
この機能が楽天KOBOがクソ使いにくいので、Kindleを選べと言わざるを得ない。
Kindleは「マイノート」にしおりがある。
KOBOは目次の隣にある「書き込み」がしおりになる。
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Kindleのしおり機能
章のタイトルとどのあたりに、しおりを挟んでいるか、文章が表示されておりわかりやすい。
全員はーいと言うのは、しおりを挟んだ当たりの文章。
「忠臣蔵は~」は章のタイトルになる。
つまりKindleでしおりを挟むと、どの章のどの文章のあたりにしおりが挟んでアリカ一目瞭然でなのだ。
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楽天KOBOのしおり機能
P-007と書いてあっても、どこになるのかさっぱりである。
対して楽天KOBOは、どの章なのかもわからない、P-007は7ページ目ではないのはわかったが、何の意味かわからない。しおり、なのはわかるが、どのあたりの文章に挟んでいるのかさっぱりである。
この部分はKindleが圧倒的にわかりやすい。
また、誰もが欲しい機能として、しおり、ブックマーク機能は上げる、と言うか最低限の機能となるだろう。
楽天はこれで良いのか?と不思議でならない。
楽天KOBOのマーカー機能でしおりの代わりになる?→なりません。
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楽天KOBOのマーカー機能
大事な部分に引くマーカー機能。
これを使えば、しおりの代わりになる?
実際はなりません。どの電子書籍アプリでも、右上の角をタップするとしおりを挟んだマークが出てくるのだけど、マーカーは一回叩くだけではできない。
マーカーは大事な部分を指でなぞり、色を選ばなければならない。つまり手間がかかる。
そしてなぜだが、書き込み画面でマーカーで印をつけた「ホイポイカプセル」をタップしても、ホイポイカプセルに飛ばないのだ。(20/8/29)
どうもトラブルが起こっているらしいが、これはトラブルが治ったら解消されるのだろうか?
解消されたここの記述は直しておきます。
共通機能まとめ
共通機能に関しては、ここまで
正直本を読むと言うことに関しては、Kindleが圧倒している、本の管理に関してはKOBOの方が親切かなと思います。
とは言え、別ページで案内しているオリジナルサービスを読んでもらえると、KOBOの選択肢を外しにくい魅力があります。
ある意味オリジナルサービス(X-rayやUnlimited,楽天リワードなど)が本命だと思う。
よろしければご覧ください
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