試験が終わる第3巻
初見では中々読めない『圕の大魔術師(図書館の大魔術師)』の第3巻。
前回司書試験の1つ筆記が終わったところから始まります。
3巻は面接と、実技試験、そしてその結果までが描かれている。
筆記試験は、簡易結果が残っていて次に進めるかわかるのだけど、面接と実技に関しては結果がわからず進めるので、主人公のシオ君は面接時にトラブルがあったので、落ちてしまったと思いこんで実技に挑むことになる。
しかし、このトラブルによって同期の女の子と仲よくなったり「圕の魔術師」に合えたりするから、おもしろいな。禍福はあざなえる縄の如しを上手く表現してる。
3人が力を合わせて問題解決する第3巻
1巻は小さな村だったので、周りの人の人種はほぼ一つ、しかし、第2巻は村の外に出るため、多くの人種に出会うことになります。
2巻の一つ目のエピソードは、相手の文化、風習を知らないから相手の気持ちを受け取れない。
相手の文化や風習を本を通じてしっておけば、相手の気持ちがわかる、そんなことを伝えているのかなーと思います。
この第3巻は、個性の強い3人、男の子シオ、猫娘オウガ、おでこがきらめくナチカでチームを作り、実技試験に挑みます。
最初は意見のぶつかりが激しく絶望的だったのが、オウガのチームを纏めていき、シオの閃きで試験問題解決の糸口が見つかり、ナチカの知識で解決に至ります。
この過程の描き方特にオウガのシオとナチカの2人の性格を見抜いて、2人に異なるアプローチで説得する手腕が光ります。
ここの話は年代によって誰が一番活躍したのか?って意見は分かれそうな気がする。
年取るほどオウガの評価高そう、可愛いしな(笑)
シオの心情の変化、問題解決も今までの3巻にいたるまでのエピソードが出てくるので、今までのシオだったら解決できてない、成長したシオだから解決できたと見て取れるのも素晴らしいですね。
面白い!
この作者マジ頭いいなー、物語の構成が上手いなーと思います。
中学生ぐらいにぜひ読んでほしい作品
1巻でも2巻でも書いたけど、メッセージが多い作品なだけあって、文字が多い。
多くの人に読んでもらいたい作品だけど、差別とか将来への希望など、なるだけ早く読むと学ぶべきことが多いと思う。
でも、文字が多いしメッセージを消化するという意味では、中学生前後が適齢かもしれない。
知識による見える世界の違い
このイラストは、図書館の大魔術師とは関係ないイラストです。
ただ、これと同じような話が出てくる。
本による知識がある人は、ない人と違う景色が見えているとのを表している。
このイラストでは、左の人は本を読んでないので、世界が美しく見えている。
しかし、右の人は本による知識の高さがあるので、美しい世界に隠れている現実の世界が見えてる。
この知識による世界のミカタの違いは、日常でも多い。
分かりやすいのは、同じ漫画を読んでも、こんな作品初めてだ!面白いと言う人も居れば、これはあの作品のパロディだね!とか、このキャラは同じ作者のあの作品のキャラ、スターシステムだな!と評価が変わるのは、その人の知識の差によることが多いと思う。
また、人の評価も知識差で大きく変わる、天才将棋棋士「藤井壮太」の将棋の凄さは、恐らく、一般人と将棋のアマ、将棋のプロでは、恐らくミカタ、見え方が全く違うと思う。
歴史的にも日食、ハレー彗星など、現代知識からすれば問題ないことも、正しい知識が無かったために、大騒ぎを起こったし、地球が動くと言えば、裁判で有罪になった時代もあった。
今の時代ならコロナウイルスがそうだろう。コロナの正しい対処法がわからないので、皆怖いのだ。
このように考えると本を読んで、知識を得ることは、より世界を深く知ることが出来ることだと思う。
図書館の大魔術師は、そのことも教えてくれる良い本だとマジ思う。
大人が読むとまた違った目線で本と接することが出来るし、純粋に読み物としてワクワク出来る良い本だと思う。
とは言っても、いきなり買うのはちょと怖いって人は、下記表の下に無料で4話まで試し読みが出来るサイトを載せている。上手く利用してほしい。
1~4話は、差別的に叩かれて主人公シオがへこんで、ここから頑張る!って言うとこまで読めるので、ある意味上手い無料公開だと思うw
ぜひ手に取ってほしい
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